中古マンション売却の内覧で 印象を良くするコツ!
2024/03/23
玄関
内覧者が一番最初に注目する場所でもあり、「家の顔」ともいわれる第一印象を決める大切な場所です。
玄関が暗かったり整理整頓がされず乱雑では、その後にどんなに良いポイントがあってもなかなか悪いイメージはつきまといます。
玄関のキレイさが物件の印象を決めてしまうことを理解しておきましょう。
内覧のときだけでも良いので、靴や傘など置いてあるものは全て玄関収納の中にきちんと収納して、玄関の隅々までキレイにしておきましょう。また、玄関は外からのホコリや砂などが入りやすい場所のため、想像以上に汚れがたまっています。
上から下へ順にホコリを落としながら掃除をしていき、全体のホコリを落としたら雑巾で水拭きしましょう。靴を置いたり脱いだりするたたきは玄関のメインともいえるので、隅々まで掃いてキレイにしておきたい部分です。
靴箱などの、中が見えないところもしっかりと掃除しておきましょう。
玄関のドアやドアノブなどの細かい部分も、意外と汚れているのでしっかりと拭いておきましょう。
サビている場合には、サビ落としを使うのがおすすめです。
また、靴箱などの玄関収納は靴のニオイがこもりやすく、嫌なニオイがしてしまう場合もあります。
靴箱のホコリを掃き出した後、エタノールを染み込ませた布で拭いて除菌をしておきましょう。
その後は、しばらく開けっぱなしにしておき、十分な換気を行うことも大切です。
消臭剤や芳香剤を使うと印象が良くなります。
その場合、玄関や靴箱の隅などのなるべく目の届かない場所に置くのをおすすめします。
嫌なニオイはマイナスな印象を与えてしまうので要注意です。
水回り
掃除をするうえで大切なところはやはり水回りです。毎日使う場所なので汚れが目立ちやすくたまりやすい場所ですが、汚いと生理的に受け付けられないと思う人はたくさんいます。
水回りが汚いと、他の部分がいくらキレイでも「汚い家」といった印象を持たれてしまうほど、家全体の印象を左右する場所になります。特に女性は水回りの状態に敏感です。
また、水回りは内覧者と一緒に来る不動産業者の担当者が厳しくチェックする場所でもあります。そのため、物件の価格を下げる口実にされないよう、内覧時には丁寧に掃除をしてほしいと思う場所でもあります。
自分自身はいつもの光景で見慣れているかもしれませんが、購入検討者にとって、そこがもしも「使えないレベル」に見えてしまうと、かなりのマイナス要因となってしまいます。
水回りの掃除におすすめなのが、メラミンスポンジとクエン酸です。
水を含ませたメラミンスポンジを汚れた部分にあてて磨いていくと、摩擦で黒ずみや水垢を落とすことができます。使い勝手が良く、こすって磨くだけでもとてもきれいに仕上がります。
頑固な水垢にはクエン酸を使いましょう。
クエン酸は粉状でドラッグストアなどで販売されているので、水に溶かしたり、霧吹きなどに入れて使うと便利です。水回りの光るべきところが光っていると清潔な印象になります。
キッチン
キッチンの第一印象は広さで決まります。
お鍋やお皿など、目に見えるものはなるべく食器棚や収納棚に収納して、不要なものは処分して何も置かないようにしてください。広く見せることができて印象が良くなります。
築20年以上経っているマンションの場合は、システムキッチンを交換することも視野に入れておくと良いでしょう。
ただし売主が交換するのではなく、あくまでも買主のためです。
新品のシステムキッチンに交換した場合の費用などを、あらかじめリフォーム業者から取り寄せておくという方法がおすすめです。
キッチン台やコンロの掃除はもちろんですが、水切りカゴや排水溝などはニオイの元となるため、念入りに掃除を行ってください。除菌洗剤やキッチン漂白剤などにつけておくと、ニオイの元を断つことができます。
また、キッチンの掃除には油汚れを落とす効果のある重曹がおすすめです。
重曹を使ってシンクやコンロなどを掃除してみましょう。
水垢や油汚れなどはきちんと落とし、蛇口やシンクは拭きあげてピカピカに光らせておきましょう。
トイレ
汚れが付きやすい箇所のため、内覧者はしっかりと状態を確認する場合が多いです。
トイレは狭いので清潔感のある空間にしなければ、余計に汚れなどが目立ってしまう場合があります。
便座、床、ペーパーホルダーなどのホコリや汚れなど基本的な掃除はもちろんですが、内覧時にはニオイへの配慮も怠らないよう必ず換気扇をつけて換気を行い、清潔感のある芳香剤などを置いておくようにしましょう。
ちなみにトイレ内の壁紙は、家のなかでも汚れが着きやすく目立つポイントです。
浴室
浴室も清潔感のアピールとニオイ対策がポイントです。バスルームの壁や床、浴槽などのカビや水垢を落とし、床や排水溝などに髪の毛が落ちていないか気を付けます。
カビは普通の洗剤では落とすことは難しいので、専用のカビ取り洗剤を使いましょう。
カビの生えたところに塗って、時間をおいてから流すとキレイになります。
また、蛇口や鏡もしっかりと磨いておきましょう。
シャンプーなどの洗面用具も全てきれいに洗い、洗面器やバスチェアなどと一か所にまとめておくとスッキリ見えて広い空間という印象が与えることができます。
お風呂掃除後は必ず水滴を拭き取り、よく換気を行うことが大切です。
バルコニーやベランダ
忘れがちな場所なのがベランダです。
内覧時には窓の開閉チェックと合わせてベランダもチェック項目に入っていることが多く、リビングからの眺望をチェックするために内覧者がベランダに出ることも多いです。
普段あまり使っていない人も売却時にはしっかりと掃除をしましょう。
物干しや掃除用具など置いてあるものはなるべく片付けて、何も置かないように心がけましょう。
しまう場所がない場合にはなるべく目の届かないようにキレイに端に寄せておきます。
洗濯物や布団を外に干したいと考える内覧者も多く、広いベランダは魅力的に感じてもらえプラスの要素になります。
使わないものをたくさんベランダに隠しておいたら見られてしまった・・・なんてことのないよう、ベランダもスッキリ整理整頓しておきましょう。
また、ベランダには枯葉や虫の死骸などがないように、しっかりと掃き掃除をしておきます。
ほうきとちりとりでゴミを掃くだけでも十分綺麗になります。
キズや破損の修理
中古マンションの購入を考えている方は、多少の劣化やキズなどは最初から承知したうえで物件探しをしていることが多いです。また、購入検討者によって修理に対する考えも違います。
キズや破損に対する考え方は様々で、せっかく修理したのに、その後購入者が大幅にリフォームする予定で物件を探していた場合、せっかく修理した費用が無駄になってしまいます。
なので、通常の生活でついてしまったキズや破損は、そのままの状態で売りに出しましょう。
ただし腐食箇所やとても深いキズがある場合など、内覧者が引いてしまうほどひどい破損が見られるときは、「ほかにもこういう箇所があるのでは?」と不安を与えてしまい、印象も良くありません。
あまりにもひどい破損が見られるときに、修理した方が良いかは不動産業者に相談して決めることをおすすめします。信頼できる不動産会社であれば、適切なアドバイスをくれるでしょう。
また、「印象を良くしたい」という思いから傷や汚れをカーペットやポスターなどで隠す売主もいますが、マンション売却前に売主自身が気付いているキズや汚れのことは隠さず、積極的に購入検討者に伝えておくのがベストです。
印象を良くしたいがために、キズなどを隠したくなる気持ちもわからなくはありませんが、最終的にはそれがトラブルの原因になってしまう可能性があります。
マンション売却後のトラブルを避けるためにも、大きな傷や汚れについては、早めに内覧者にお伝えするようにしましょう。
部屋を広く見せるようにする
内覧者は実際の図面で見る広さよりも、体感して感じた広さを重要視しています。
物が多かったり、散らかっていたりすると狭くて収納が少ないお部屋という印象を与えてしまいますが、キレイに収納されていると、清潔感のある印象を与えられるだけでなく、お部屋が広く見えます。
引っ越し後に捨てる予定の家具や物は、早めに処分しておきましょう。
また、普段お部屋に置いているものでクローゼットや押し入れなどに収納できるものはなるべくしまっておくと、広く感じてもらえるようになります。
使っていないものや必要のないものを処分しながら効率よく収納し、できるだけ床面積が広くなるように整理整頓しながら工夫してみましょう。
部屋のおすすめ部分周辺は重点的に
どんな物件でも、必ずアピールポイントがあります。まず自分で物件のアピールポイントを整理して、その周辺を優先的に片付けます。
例えば、明るいリビングが魅力という場合は、光が入りやすいよう窓の前に置いてあるものなどがあれば片付けてみましょう。
また、リビングは最も広い空間なので、ここがすっきりと開放的に見えると見栄えも良くなり家の全体の印象も良くなります。
「広い玄関」「開放的な廊下」「風通しの良いお部屋」などアピールポイントはいくつかあると思います。その場合、良い部分を活かさないのは非常にもったいないです。
お部屋の中でおすすめできる部分に、より注目しながらいまいちど見直してみましょう。
物件のアピールポイントをまとめる
当日は、内覧者と一緒に不動産業者の担当者がきて案内をしてくれますが、完全に業者任せにしないことが大切です。
もちろん不動産会社の担当者は物件を売るために一生懸命営業トークをしてくれますが、物件の良さを一番わかっているのは売主自身です。内覧者も実際に住んでいる人にしかわからないことを知りたいと考えています。
マンションの価値とともに、周辺の生活環境も購入検討者にとっては重要ポイントです。買い物、医療、教育、レジャースポットなど、実際に利用してみないとわからないような情報があれば、伝えてあげると良いでしょう。
もしもここに住むとしたら、買い物はどこに行けばいいのか、駅までの道のり、ご近所付き合いはどうなのかなど、日ごろ感じていることなど、なるべく正直に話しすることで好感を持たれます。
また、お子様がいらっしゃる家庭には学校の情報や地域の詳しい情報などを教えてあげると喜ばれます。
ここに住んで楽しかったことを思い出せば、すぐにアピールできることが思い浮かぶはずです。購入検討者にとっては非常に重要な情報なので、間違った情報を伝えないよう十分に気を付けてください。
また、「気になることがあれば何でも質問してくださいね。」など、こちらから内覧者に話しかけることで、気になることも聞きやすくなり印象も良くなります。
もし不安な場合は、内覧に来てくれる購入検討者が何を重視しているのか、業者と内覧前によく話し合いをしておき、担当者から代わりにアピールポイントを紹介してもらうのもおすすめです。
また、新築分譲時のマンションのパンフレットや間取り図を保管している場合は、内覧者の目に留まるよう置いておくと、お部屋を大切にしてきたという印象を与えられることができます。
内覧者からの質問を想定しておく
内覧会で、真剣な購入検討者は、マンションのことや周辺地域の情報をいろいろ聞いてきます。
内覧時に何を質問されてもいいように、ご近所さんはどんな人か、マンションの周りには何があるのかをまとめておきましょう。
以下の質問は特に多いので答えられるようにしておきましょう。
なんでこのマンションを売るのですか?
という質問は非常に多くみられます。物件に欠陥があって引っ越すのか、近隣でのトラブルがあって引っ越すのか・・・など、内覧者が不安を抱えている場合は、売主は丁寧に説明し、安心感を与えてあげることが大切です。
家族構成の変化や仕事の都合など、内覧者が安心して納得するような理由であれば、正直にきちんと説明しましょう。
しかし、トラブルなどが理由で売却する場合は、不利にならない理由を他にも用意しておきましょう。この場合は、事前に不動産会社に相談しておくと安心です。この質問の答えをまえもって用意しておかないと、内覧者が不安になってしまい、それがマイナス要素となってしまいます。
駐車場や駐輪場は使えますか?
また、駐車場や駐輪場などが全戸に割り当てられているなら良いですが、そういったマンションはあまり存在しません。
もし駐車場の空きがない場合は、今後空く予定はあるのか、マンションの近隣で借りる場合はどの辺りなのかということと、料金の相場なども事前に調べておき、答えられると好印象です。
マンション内の駐車場と駐輪場の数や毎月の利用料金などもあわせて答えられるようにしておきましょう。
いくら値引きしてくれますか?
値引き額をいきなり聞いてくる内覧者もいます。
値下げ交渉は絶対に不動産業者の仲介が必要ですし、内覧会で値段の駆け引きをするのは難しいですから、「ご検討いただけるのでしたら、担当者と相談します」とだけ答えておきましょう。
家電は置いていってくれますか?
家電に関する質問も、安易に答えないように注意が必要です。
できるだけ良い対応をしたいと「置いていきます」と返答したくなる気持ちもわかりますが、言ってしまったことを後から訂正することは難しいので、トラブルにならないためにも「家族と相談してから決めます」や、「置いていく予定はありません」などと伝えておくようにしてください。
内覧にくるけど成約しない原因は?
内覧に来てくれたのに、なぜ購入してもらえなかったのかは気になるところです。
その場合、お部屋の状況に問題があるか、不動産業者の営業力に問題があるか、どちらかの原因が考えられます。
お部屋の状況に問題がある場合、自分たちではキレイにしたつもりでも、内覧者からすると汚く見えてしまい、買う気をなくしてしまうようなマイナスな箇所があるのかもしれません。
また、業者に原因がある場合は、さきほどのサクラの項目で説明したことや、そもそもの物件の広告の作り方や販売活動に問題があることが原因になりますので、どのような販売活動をしてくれているのか確認をし、別の業者に変えることをおすすめします。
必ず、業者を通じてなぜ購入検討者が自分の物件を断ったのか、理由を聞くようにしましょう。そして、何か思い当たる点があればすぐに改善して対応し、次回の内覧の成功につなげます。
まとめ
内覧の時の印象はとても大事です。細かい汚れを落とすのは大変ですが、掃除をすることで内覧時の印象は良くなり、マンション売却にとってもプラスになります。
整理整頓が苦手な人にとっては根気のいる大変な作業だとは思いますが、内覧会はマンションが売れるか売れないかのキーポイントになります。
周辺のライバル物件に負けないよう、普段の掃除よりも力を入れて隅々まで丁寧に行い、好印象になるようなお部屋作りを心掛けましょう。
弊社では「リースバック」をはじめ、「仲介」「買取」でも承っております。
お客様一人一人に合わせた方法でご提案させて頂きます。
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